2026/11/06 16:15
スーパーで野菜を選んでるとき、袋に小さく丸いマークが付いてることってありますよね。あれ、わたしは長いこと「なんかオーガニックっぽい印」くらいにしか思ってなかった。
で、ある日。近所のナチュラル系のお店で、パプリカが2種類並んでた。片方には緑のマーク、片方には何もなし。値段は1.4倍くらい違う。店員さんに聞いたら「こっちが有機JASなんですよ」と。そこからマークのこと、ちゃんと調べてみたくなったんです。
そもそも「オーガニック」って、誰が決めてるの
日本だと、農林水産省が所管するJAS法という法律があって、そこに有機JAS制度というものがあります。登録認証機関の認証を受けた事業者だけが、有機JASマークを付けて「有機」「オーガニック」と商品に表示できる。これがルール。
裏を返すと、認証を受けてない商品に「有機」「オーガニック」と書いたら法律違反になる、ということでもあります。だから店頭でなんとなく「オーガニック風」に見える商品でも、マークの有無はけっこう大きな差なんですよね。
対象は4つ。有機農産物、有機加工食品、有機畜産物、有機飼料。2024年時点の区分です。
有機JASマークの基準をざっくり
有機農産物のJAS規格を読むと、こう書いてあります。化学的に合成された農薬・肥料を原則として使わないこと。そして播種や植付けの前、2年以上(多年生作物なら収穫前3年以上)管理された圃場で生産すること。
2年。これ、わたしは最初「意外と長いな」と思いました。去年まで普通に農薬を使ってた畑で、今日から「有機です」とは名乗れない。土を整えて、記録を残して、やっと申請できる。そういう時間のかかる仕組みなんだなと。
ちなみに日本の有機JAS規格は、国際食品規格委員会(コーデックス委員会)の有機食品ガイドラインに準拠して作られています。つまり、日本ローカルの独自ルールというより、国際的な枠組みに合わせてある。
海外のマークも覚えておくと迷わない
輸入食品を扱うお店に行くと、海外の認証マークが並んでます。見慣れないと全部同じに見えるんですが、代表的なものを3つだけ押さえると急に読めるようになる。
USDAオーガニック。アメリカ農務省(USDA)の全米有機プログラム(NOP)に基づく認証です。緑と白の円形マーク。おもしろいのは表示区分が分かれていて、「100% Organic」「Organic(有機原料95%以上)」「Made with Organic(70%以上)」の3段階がある。だから同じ「オーガニック」でも、パッケージの文言を見ると濃度が違う。
EUオーガニック(ユーロリーフ)。緑地に白い葉っぱが星で描かれたマーク。欧州委員会規則(Regulation (EU) 2018/848 など)に基づくもので、EU域内で販売される有機プリパッケージ食品にはこのマーク表示が義務付けられています。要件は有機原料95%以上など。
デメター(Demeter)。バイオダイナミック農法という、月の満ち欠けや天体のリズムに合わせた農法の認証で、Demeter International e.V.が基準を管理しています。ワインとかチーズでよく見かけるやつ。有機JASやUSDAよりさらに独自の思想が入ってる印象です。
この3つに加えて、日本の有機JAS。ここまで覚えておくと、輸入食品コーナーで迷子にならずに済みます。
共通してるのは「遺伝子組換えは使わない」
国ごとに基準の細部は違うんですが、ひとつ共通してる柱があって、それが遺伝子組換え技術の原則不使用。有機JAS規格、NOP、EU規則、どれも考え方としてはここが揃っています。
だから「有機」と書かれているマーク付き商品は、少なくともこの点では共通言語で話してる、と考えていい。
マークがない商品=ダメ、ではない
ここは誤解しやすいところ。マークを取ってない=基準を満たしてない、とは限りません。
認証を取るには、書類、検査、費用、毎年の更新。わたしが話を聞いた小さな農家さんは「やってることは有機そのものだけど、書類仕事が回らないから認証は取ってない」と言っていました。だから直売所の野菜なんかは、マークがなくても作り手に話を聞くと納得する、というパターンがよくある。
逆に、スーパーやオンラインで顔の見えない買い物をするとき。ここは判断材料が限られるので、マークがあると選びやすい。使い分け、という話なんだと思います。
「オーガニック」と書かれてなくても、原材料は読める
うちのお店で扱っているファイブポイントデトックスは、オーストラリアで開発・製造されたハーブトニックで、オーガニック認証とGMP・TGAを取得しています。中身はクローブ、フェヌグリーク、カンゾウ、ゴボウ、タンポポ、ジュニパー、つくし、スギナ、メドウズウィート、セイヨウナツユキソウ、ローズヒップ、アルファルファ、カイエン、トウガラシ、フェンネル、ウイキョウの16種類のハーブ。500mlの液体で、水やジュースに混ぜて使うタイプです。
マークを覚えておくと、こうやって商品説明を見るときも「どの国の、どの枠組みの認証なのか」が自然と読めるようになる。これが地味に便利なんですよね。
認証マークは、約束のしるし
マークって、絵として見るとただの図柄なんですが、裏側には土づくりの年数、記録、検査、更新という地味な時間が積み上がっている。それを一目で伝えるためのサイン、と考えるとちょっと見方が変わります。
完璧にマーク付きで揃える必要もないし、全部を気にしなくていい。ただ、袋の裏を1秒だけ見てみる。そのうち、自分の中で「これは信頼していい」「これは作り手に直接聞きたい」の線引きが、ゆるくできてくる気がしています。
気になった方は、次にスーパーに行ったとき、野菜コーナーの棚を端から端まで歩いて、マークがいくつ見つかるか数えてみてください。意外と少ない、って気づくはず。そこからが、たぶん入り口です。
関連情報としては、農林水産省の有機JASのページや、USDAのOrganic Standards、欧州委員会のオーガニックロゴ紹介ページが公的な一次情報としておすすめです。
ハーブや植物の暮らしに興味がある方は、ファイブポイントデトックスの商品ページも覗いてみてください。16種類のハーブの話、もう少し詳しく書いています。
詳しくは ファイブポイントデトックス をご覧ください。

